認知症予防に向けた運動『コグニサイズ』

2018/07/10
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こんにちは、本日は認知症Cafest Online編集スタッフのKがお届けします!
今回は認知症予防に向けた運動に関しての話題です。

 

現在、全国の65歳以上の高齢者の15%(約462万人)が認知症と推計されています。
また、13%(約400万人)がMCI(軽度認知障害)とされています。高齢者の4人に1人が認知症あるいは認知症予備軍となっており、2025年には、65歳以上の高齢者の20%(約730万人)が認知症となることが予想されています。

 

そんな中、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターでは、『コグニサイズ』という脳と体の機能を効果的に向上させるための運動を開発しました。これは、体を動かす運動と、認知機能の向上に向けた頭の体操を同時に行う運動です。

 

 

 

 

 

コグニサイズとは

 

コグニサイズとは国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言います。Cognitionは脳に認知的な負荷がかかるような各種の認知課題が該当し、Exerciseは各種の運動課題が該当します。運動の種類によってコグニステップ、コグニダンス、コグニウォーキング、コグニバイクなど、多様な類似語があります。コグニサイズは、これらを含んだ総称としています。

 

  1. 運動は全身を使った中強度程度の負荷(軽く息がはずむ程度)がかかるものであり、脈拍数が上昇する(身体負荷のかかる運動)
  2. 運動と同時に実施する認知課題によって、運動の方法や認知課題自体をたまに間違えてしまう程度の負荷がかかっている(難易度の高い認知課題)

コグニサイズの目的は、運動で体の健康を促すと同時に、脳の活動を活発にする機会を増やし、認知症の発症を遅延させることです。コグニサイズの課題自体がうまくなることではありません。課題がうまくできるということは、脳への負担が少ないことを意味します。課題に慣れ始めたら、どんどんと創意工夫によって内容を変えてください。「課題を考えること」も大事な課題です。
できれば運動を行う皆で一緒にコグニサイズをすることで、間違えて笑って、試行錯誤しながら楽しんで行っていただくことを期待しています。

 

引用元:国立長寿医療研究センター 『認知症予防に向けた運動コグニサイズ』
http://www.ncgg.go.jp/kenshu/kenshu/27-4.html
http://www.ncgg.go.jp/ncgg-overview/pamphlet/pamph-koguni.html

 

例えば、

  • 【歩く】+【しりとり】
  • 【歩く】+【川柳を考える】

など、身体を動かす事と、頭で考える事を同時に行うことで脳が活性化し、認知症予防に繋がります。

 

認知症予防に向けた取り組みとして、まずはできる事から始めてみるのがよいですね。
今後もEditors Tweetでは認知症予防の取り組みについて追っていきたいと思います。

 

 

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